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ONE MORE NIGHT
フィル・コリンズといえば、ジェネシスとしての活動や、アース・ウインド・アンド・ファイアのフィリップ・ベイリーとのデュエット曲「イージー・ラヴァー」が有名ですが、この曲、静かなバラードが個人的には好きです。
ドラマーなのに自己主張しない極めて控えめなドラムだけでなく、〜One more night, give me one more night.(あと一晩だけ。僕にもう一晩だけ欲しい。)このフレーズが繰り返され、フィル・コリンズの優しさが、ものすごく伝わってきます。曲の中では、電話を見つめながら君にかけようかと思ったけど、もしかしたら君はもう一人じゃないかもしれない、そんな内容があるのですが、彼の歌には優しさはあるけど弱くなく強いので、相手の立場を思いやる気持ちが伝わってくるのです。たとえ自分から離れていった彼女にさえ、です。この強さをもった優しさは、後年、ディズニー映画の「ターザン」の音楽を担当しているのですが、そこにもよく現れています。まさに、ターザンのキャラクターにマッチ。そんな経歴を語る意味でもこの歌は、実はものすごく奥深いと思います。油断していると気持ちよく聞き流してしまうような一曲、でも本当は違う。…イケメンでもなく髪の毛も薄い部分に、個人的に強い親近感を抱いている訳では決してありません。(汗)

PROFILE
'51年生まれ。イギリス、ロンドン出身。'70年代はジェネシスのドラムとリード・ボーカルとして活躍、あわせて'80年代はソロとしてポップな曲を多く発表。
DISCOGRAPHY